2015年05月28日
『これは恋のはなし』のチカ氏最新作!
イケメンだけど謎の多い教師・浅見と彼に振り回されてしまう女子高生・幸の禁断の青春スキャンダルを描く『浅見先生の秘密』(KC ARIA)から、第1巻をご紹介します!
片思いの相手・小林を追って、中高一貫校に高校から入学した皆上 幸。
期待に胸を膨らませて迎えた入学式当日、幸は先輩をこっぴどく振る教師・浅見光央の姿を偶然目撃し、あろうことかその場で浅見に捕まってしまう。
盗み聞きかと問いただしながら、何故か必要以上に幸の顔を凝視する浅見。
なんとかその場を強引に振り切った幸は、慌てて教室へと逃げる。
教室に戻って来てもなお動揺しっぱなしの幸であったが、幼馴染の勅使河原 雪子の存在や、何よりも大好きな小林に話しかけられたことによって単純にも一瞬にして気分が晴れやかになっていた。
大好きな小林と同じ学校、そして同じクラス。
今までは塾でしか一緒にいれなかった憧れの小林のクラスメイトになれた、その事実に改めて胸躍らせた幸はついさっきの恐怖体験を忘れ、これから始まる小林との高校生活に胸をときめかせていた。
……はずだった。
次の瞬間、幸のクラスにやってきた教師が彼女の表情を一変させた。
それは奇しくも先ほど幸を震え上がらせた張本人、浅見だった。
HR終了後、浅見に呼び出されてしまった幸。
なぁ…
おまえ… わざとやってんの?
俺のこと わかんない?
突然浅見から身に覚えのないことを聞かれ戸惑う幸。
そんな幸の様子を見て途端に不機嫌になる浅見。
何が何だかわからないが入学早々担任教師に嫌われることだけは避けたいと思った幸は、その場を去ろうとする浅見を呼び止めようとするが、あろうことかそこで階段を踏み外してしまい……!?
……といった波乱の幕開けのこの物語。
注目すべきはなんといっても浅見先生というキャラクターである。
『浅見先生の秘密』というタイトルどおり、本作では話を重ねるごとに謎に満ちた教師・浅見の秘密が徐々に明らかになっている。
物語は第1巻であるため、当然現時点ではまだ明らかになっていない事項のほうが多いが、それでも秘密を抱える男というのはなかなかどうしてミステリアスで魅力的に見えるものである。
どう見ても過去に何かがあったとしか思えない幸との関係はもちろん、それ以外にも多くの秘密を抱えていそうな浅見。
今後の展開に期待大である。
(評:ラノコミどっとこむ編集部/やまだ)