2015年05月05日
5月5日はこどもの日!
「こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかるとともに、母に感謝する」ことを趣旨として1948年に制定された“こどもの日”。
今回はそんなこどもの日を祝して、こどもが大活躍するコミックをご紹介します!
■赤ちゃんと僕(花とゆめコミックス)
まずは、『赤ちゃんと僕』をご紹介!
交通事故で母親を亡くし、パパと幼い弟・実と3人暮らしをしている小学5年生の榎木 拓也。
物語は忙しいパパに代わって実の世話をする拓也の奮闘と成長の日々を基調に、時にはいじめなど深刻なテーマも描かれました。
小学生というまだまだ親に甘えたい盛りの拓也。
幼い彼がさらに幼い存在の実の面倒を見る姿は、そんなに頑張らなくていいんだよと声をかけてあげたくなるほど。
健気で、一生懸命な拓也とそんな拓也が大好きな実。
実や拓也の可愛さだけではなく、ホームドラマ、そしてひとりの男の子の成長物語としての側面が強い本作は少女漫画という枠に囚われず、男女問わず楽しめる名作です!
■ばらかもん(ガンガンコミックスONLINE)
つづきまして、『ばらかもん』をご紹介!
ある事がきっかけで、東京から田舎の島に移住することになった若きイケメン書道家・半田 清舟。
そんな彼が、琴石 なるをはじめとした強烈なキャラクターの島民たちとの交流を経て、人間としても書道家としても成長していく様子を描いた本作。
なるやひな、美和やタマなど個性の塊でしかない島の子たちに囲まれ、始めこそ勢いに圧倒されていた半田ですが、今ではすっかり彼らに揉まれ田舎生活に馴染んできた様子。
都会の常識が一切通用しないパワフルなこどもたちとともに過ごす田舎暮らしは見ているこちらも元気になります!
■こどものおもちゃ(りぼんマスコットコミックス)
最後は『こどものおもちゃ』をご紹介!
子役タレントの倉田 紗南はTV番組に出演し、人気を博す小学6年生!
そんな紗南がクラスを牛耳るボス猿の羽山 秋人と対立したことから始まる紗南と秋人のドタバタな日々を描いた本作。
物語はクラスの問題から、羽山の家庭問題、紗南の出生の秘密、そして紗南を襲った病などを紗南の明るいキャラクターとともに時にポップに、時にシリアスにその心情描写が丁寧に描かれています。
本作の掲載誌は言わずと知れた少女漫画誌りぼん。
この作品を読んでいたのは紗南と同じ小学生の頃で、当時も子供ながら随分重たい内容だなあと思っていたのですが、今読み返してみるとそのテーマの深さにただただ驚くばかり。
紗南や秋人といった大人ではない、こどもの視線で語られる様々な社会問題は時を経ても多くの人の心を掴むのでしょう。
本作は今夏、りぼん60周年記念公演として初の舞台化が決定!
まだまだ続くこどちゃワールドに魅了され続けている方も多いのでは?
さて皆さん、いかがでしたでしょうか?
こどもがメインとなる作品ではありますが、その内容は大人が読んでも十分に楽しめる作品ばかりですよね。
個人的には超忍耐幼児・あっくんと無気力高校生の日常を描いた『flat』(マッグガーデンコミックスアヴァルスシリーズ)や、7月よりTVアニメ2期がスタートする『のんのんびより』(MFコミックスアライブシリーズ)などもおすすめ!
……と、本当はまだまだご紹介したい作品があったのですが、スペースの関係上今回はここまで!
皆さんもこどもの日には、童心に帰ったつもりでコミックを読んでみては?
(評:ラノコミどっとこむ編集部/やまだ)